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たかが頭痛が脳腫瘍!!

たかが頭痛が脳腫瘍!!

りんごさんの10年間


グリオーマ発病から今は・・・

若い女性の素敵で素晴らしい辿り道!!



【りんごさんの10年間】



私は、10年前専門学校卒業直前時に脳腫瘍が見つかりました。腫瘍はグリオーマの上衣種です。腫瘍が、運動神経に近くすべて摘出するとオペ後、半身麻痺になる可能性があると言われていました。結果、運動神経付近はごく少量残し、ガンマナイフの放射線治療をし、毎年一回の検査で経過観察しています。

退院してからは、今まで当たり前に出来たことが、体力的にきつかったり、体調が悪くなったり…やる気はあっても自分の体力的な現実が見えてきたり、本当に悔しい時期もありました。当時私はまだ復学、就職、仕事、恋愛に結婚、妊娠に出産…、クリアしていかなければならない課題が沢山あり、その一つ一つ、自分の体調に合わせてどうクリアすればいいのか?不安を抱えつつ工夫しながら転んで起きて転んで…起きて…手探りで見つけてきた感じです。
自分の体調を大切にしなければならないとはいえ、こんな風に何度も何度も色んな事に悩んで、壁にぶつかってばかりで…って疲れて自暴自棄になったことも素直にあります。

何だか、時間が掛かりすぎと笑われてしまいそうですが、3年…5年…と時間が過ぎ、やっと私の新しいペースと、自分の考えが少しづつ見えてきました。

気付いたら前とは比べない、周りと比べない自分が一番楽だった。私は私にしかない個性のある道をゆっくりと、とことん歩いていこうと決めてからは随分精神的に変わりました。

親不孝だったけれど、何でも自分がやるまでは諦めない頑固な性格は手術後も今も変わらない。私の夢…無茶なんじゃないかと心配し止めてくれる親心と裏腹に、そんな時は主治医の先生がいつも前向きに後押ししてくれていました。

今は、結婚し二歳の娘と、今お腹にもう一人授かることが出来ました。
自分の体と、ずっと薬を飲んでいるので何かと心配はありましたが、きっときっと我が子は可愛いくて愛しい…それには代わりはない。その気持ちの方が不安より強かったんだと思います。子供の顔を見た時、頑張ってよかった…ずっと元気でいなきゃ!と今までで一番、自分の体を大切にする気持ちになりました。

これまでの10年間、決してあっという間だったなんて言えないし、病気をあんなに恨んでいた時期もあった私ですが…。こんな私でもやっと言えようになりました。この道を歩いてきたからこそ人の優しさも、温かさも、喜びも……骨身に染みて感じてこれたんだと思います。人の悲しみや、涙も、喜びも前よりずっと分かるし、優しく生きたいと思います。 
これからも悩みながら私の道を歩いていくんだと思いますが、途中後ろ向いてもまた前向いて歩けばオッケーのゆっくりペースで頑張ります。

初めてこの10年の事書きました。私も自分と同じ手術をした方がどのように生活しているのかな?教えてもらいたい、どんな事で悩んだり、どんな気持ちでいるんだろう…?何度も教えてもらいたくなったこともありました。このような交流の場があることを最近知り、とても嬉しく参加させて頂いた次第です。私の感じてきた気持ち一つだけであっても参考になってくれる方がいてくださるならと思い…、文才もない恥ずかしい文ですが、書かせて頂きました。






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